こころの旅人雑記アーカイブ

四国八十八ケ所めぐり

こころの旅人雑記アーカイブ

四国の山中にて、キリシタン大師vol.2

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某県某所で出会った"キリシタン大師"

盛春訪れ間近、この静かな山村で信仰の息吹を探る・・・

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

近くにもキリシタン大師がいると聞きとなりの集落にやってきたが、

隠れた信仰ゆえ、そう簡単には見つからない。見つかるはずがない^^;

 

車に乗っていては見つからないので、お邪魔にならない場所に車を停めて

歩いて1軒1軒建物を見て回ることにした。

住民の方に出会った時は、挨拶を忘れずに。

 

 

??数十分後??

 

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怪しい建物発見

 

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民家ではなさそうだ。

それでいて、祭壇用の出っ張りが見受けられる。

 

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坂を下りて前に来てみる。

前から見ただけでは、多分通り過ぎてしまう。背後が見れて良かった。

 

おそるおそる扉を開けてみると・・・

(許可を得て開戸&撮影しています)

 

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当たり!

 

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さきほどの出っ張りは祭壇であり、

ミニ四国の本尊さまとお大師さまが祀られている。

 

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そしてこのお大師さま

 

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はっきり十字架が見られる。

さっきのお大師さまは、凹んだ十字架。

ここのお大師様は浮き彫りの十字架で、とてもわかりやすい。

 

この辺り一帯の集落では、密かにキリスト教が信仰されていた何よりの証拠です。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

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お参りして、キリシタンお大師さまに別れを告げて、元来た道を帰ります。

 

歴史ある霊場・寺院を回るのも良いけど、

閉ざされた歴史を訪ねてお参りするのも、とても充実したお参りになります。

 

 

これから春本番。

皆さまも良い旅に出て下さい。

 

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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2013/03/18 |  こころの旅人雑記 |  , オフ |  コメント(0) |  トラックバック(0)

四国の山中にて、キリシタン大師vol.1

世間はすっかり春めいてきました^^

それと併せて、徐々に発心のお遍路さんが増えてくるのがこの時期。

忙しいながらも、こころの旅人担当者たるもの、日々のお参りは欠かせません。

 

 

少し変わり種のお大師さまを開拓、拝んできました。

 

 

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ここは四国のとある山の中。

小さな集落にある、奥に見える三角屋根の小さなお堂が話の舞台です。

 

 

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近づいてみると、茶堂(Chado)であることが確認できます。

 

 

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三体の石像が祀られています。その中で、

 

 

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お大師さま

 

 

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五鈷杵を持っていることで、お大師さまであることを確認できます。

赤く塗られた袈裟が特徴的ですが・・・

 

それよりも見て頂きたいこの部分↓

 

 

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左肩に彫られたこの部分、十字であることがわかりますか??

 

隠れキリシタンの信仰に使われたと噂される"キリシタン大師"なのです!!

 

 

隠れキリシタンと言えば九州は長崎や熊本が本場。

四国では53番円明寺さんの"キリシタン灯籠"が有名ですね。

(今日では)札所と言う人目に触れる空間で潜伏を通した、ある意味では特異な例

 

本来は潜伏がゆえに、山奥へ落ち延びたことは想像に易く、

人目につかない場所か、擬装してあるものが多い。

このお大師さまも僅かな情報を頼りに、どうにかたどり着きました。

(現在はキリスト教は禁教ではありませんが、その歴史的経緯から場所は伏せておきます)

 

 

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本当に静かな山間の集落、の開花が控えます。

かつての隠れキリシタン達は、徐々に暖かくなる春をどのような心境で迎えていたことでしょう?

 

すぐ近くに別のキリシタン大師がいるとの事なので、そちらを探しに行きました。

 

 

続く

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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2013/03/13 |  こころの旅人雑記 |  , オフ |  コメント(0) |  トラックバック(0)

瀬戸の花嫁

♪瀬戸は日暮れて 夕波小波

 ♪あなたの島へ お嫁にゆくの

 

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JR四国の列車接近メロディーにもなっている「瀬戸の花嫁」の歌い出し。

その舞台となった場所が、小豆島の小江(Oe)集落と、その対岸の沖ノ島です。

 

 

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県道を進むとこの立て看板。知らなければ通り過ぎること間違いなし。

注意を払っていないと見落としそうなくらい、風景にとけ込んだ看板に誘導されて・・・

 

 

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路地を曲がるとこの通り。

自転車・バイクが通れる路地の先に桟橋&陸地(沖ノ島)が見える。

 

 

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最狭部で100mの小江の瀬戸を隔てて、対岸が沖ノ島

 

 

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人口約80人(2005年調べ)の島で、小豆島本島へは渡し舟が就航しています。

 

この瀬戸を数年、いまや数十年に一度でしょうか?

白無垢姿のお嫁さんが小舟に乗って島へ嫁いでくる・・・

その光景が小○ルミ子さんに歌われたわけです。

 

現在は沖ノ島の小中学校が休校(廃校?)で、住民に小学生はおらず中学生が1名との事

花嫁が海を渡る光景は・・・風前の灯火となっています。

 

 

「瀬戸の花嫁」の写真はこちら

 

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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2013/02/28 |  こころの旅人雑記 |  , 小豆島 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

。*°。*°明けましておめでとうございます。*°。*°

。*°。*°明けましておめでとうございます。*°。*°

 

いつも こころの旅人ブログ を読んでいただき、本当にありがとうございます。

昨年は何といっても 逆打ち四国88ヶ所 が印象に残る一年に

お客様とはもちろん、道中、お寺でもたくさんのお遍路さんの笑顔にに出会うことができました。

 

今年も御参加いただいた方の一生の思い出に残る旅を御案内できますよう、

こころを込めて、精一杯のお手伝いさせていただきます☆

こころの旅人一同、頑張りますので、今年も宜しくお願い致します(^▽^)

 

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ということで・・・年始1件目更新します♪

 

今年は1月1日がお休みだったので、78番札所 郷照寺 に初詣に行ってきました。

元旦の初詣で、郷照寺は大賑わい!毎年すごい人なんですよ?

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手水場も行列

 

20130101_142321.jpgのサムネイル画像

鐘も行列

(郷照寺からの景色はやっぱり綺麗ですね?瀬戸大橋まで一望です!)

 

でも、初詣なので、飛ばさずしっかり★★

添乗員さんで参拝する時は、なかなか鐘をつくことがないので、新鮮でした♪

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 [ 本堂 ]

 20130101_154326.jpgのサムネイル画像

 門松もあり、すっかりお正月の雰囲気♪♪

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いつもとちょっと違った雰囲気の中で

いい初詣ができました(^^)

 

。*°。*°今年も皆様にとって笑顔あふれる一年になりますように。*°。*°

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----------------<番外編>-------------------------

香川県のお雑煮を御存じですか??

テレビなどで知ってる方もいらっしゃるかもしれませんね!

 

★白みそ あん餅雑煮★

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見た目では分かりませんが・・・

白みそに、輪切りにした大根、金時ニンジン、そして 丸いあん餅 が入っているんです!

え?!?美味しいの??って思った方・・・これが美味しいんです(>▽<)

私も小さいころから大好きで、毎年、元旦の朝を楽しみにしています♪

 

家庭によって作り方はちょっと違うと思いますが、我が家のお雑煮は

?大根、金時ニンジンを輪切りにしてゆでる

?あん餅を入れる

?野菜、餅が柔らかくなったところで、白味噌を溶かす

?鰹節と青のりをちらす

と完成です!簡単ですが、白みその甘辛さとあんこの甘さがマッチして美味しいですよ^^

味は白みそ頼みなので、ちょっと奮発して “美味しい白みそ” を用意するのがミソです★

 

挑戦してみてはいかがですか??

 

 

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文 : こころの旅人  松野 結

 

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2013/01/02 |  こころの旅人雑記 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

遍路の大先達・鉄人。中務茂兵衛さんvol.2

平成23年3月1日 20番鶴林寺

関連記事です

 

平成24年4月6日 遍路の大先達・鉄人。中務茂兵衛さんvol.1

続き

 

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山口県大島郡周防大島町椋野(むくの)

四国八十八ヶ所歩き遍路における最多巡拝者、中務茂兵衛(なかつかさもへえ)さんの出身地。 

「生き仏」と慕われた郷土の偉人を称える「茂兵衛堂」が、この地に存在する。

 

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朝早くのお参り。

扉を開くと、入定お大師さまが鎮座。その右後ろに・・・

 

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茂兵衛さんの肖像。

 

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自身の縁談を、家柄を理由に兄に反対されたことで四国遍路を発心。

19歳の春に故郷である周防大島を離れ、一度も故郷に帰ることなく四国を回り続け

76歳・281度目の遍路途上でその生涯を終えた。

88度目の遍路から遍路石(道標)のを建立。

その数は220基余り。現在も四国方々で見ることができる。

 

元来、先達とは案内人・ガイドだけではない。

後進の遍路の救済、四国八十八ヶ所文化を次代に伝える役割も担っている。

 

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お大師さまの裏には、茂兵衛さんの位牌。

壮大な旅人生を終えて初めて、帰郷を果たしたと言われている。

 

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上部には、八祖大師の肖像画

 

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お大師さまはもちろん、第七祖・恵果(お大師さまの師匠)の絵もある。

 

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一周1,150kmと言われる四国八十八ヶ所を280周続けるとその距離は・・・

 

322,300km!

 

地球一周が約40,000kmなので、8周余り。

地球から月までが約400,000kmと言われているので、それに及ぶ程の距離。

 

人生をお大師さまに捧げ、遍路に身を委ねた茂兵衛さん。

彼の功績、巡拝回数、決意。この先、茂兵衛さんを抜く者はおそらく現れないだろう。

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椋野集落を見下ろす高台に登ってみました。

 

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茂兵衛堂へ行く時、居る時には気付かなかった満開の桜林。

 

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この周防大島は、戦前ハワイに移住する人々が多かったと言われている。

茂兵衛さん然り、未知の世界・境地へ臆せず飛び込んでいく気概が、

この島の人達には備わっているのだろうか。

 

 

 

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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2012/04/07 |  こころの旅人雑記 |  , オフ |  コメント(0) |  トラックバック(0)

今に残る真念石

真念さんと言えば江戸時代・大坂の僧侶で、

 

○ 四国八十八ヶ所初のガイドブック「四国遍路道指南」を刊行

● その本の中で、札所番号(1ー88番)を明記

○ 真念庵と呼ばれる善根宿を建立、遍路を救済した

● 200基を越える遍路石(真念石・道標)を立て、道案内に努めた

 

「遍路の父」「遍路中興の祖」と呼ばれ、

今日、民間人が四国八十八ヶ所を回ることができる土台を築いた人物とされる。

 

今回は、

● 200基を越える遍路石(真念石・道標)を立て、道案内に努めた 

 

の話。

 

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現在は30基ほどとなってしまった真念石ですが、

愛媛県の今治市には、真念石と呼ばれる遍路石がいくつか残っています。

 

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58番仙遊寺さん境内の物(移設されたものと考えられます)

右>されいみち

左>こくぶみち

 

「されい」とは58番仙遊寺さんの通称

参考記事  平成24年3月22日 58番仙遊寺さんと、宿坊

 

「こくぶ」とは、59番国分寺さん

 

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「願主 真念」とあります。

 

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こちらは、54番延命寺さん境内の物(移設されたものと考えられます)

「へんろみち」と書かれ、そこが遍路道であることを示しています。

 

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同じく「願主 真念」を確認することができます。

 

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54番延命寺さん境内には、真念法師の功績についての説明看板が存在します。

 

◇◆◇◆ ◇◆

 

弘法大師さんが四国霊場を開いて、数多のお弟子さんががお大師さまの足跡をたどって、

真念さんを始めお四国参りの発展に寄与した人物がいて、今日の四国八十八ヶ所霊場があります。

 

先達・お遍路さん一人一人が、四国巡礼を通じてその伝統を守る役目を担っています。

守ると言っても、ガラスケースの中に入れたままではいけません。

四国遍路はお遍路さんが訪れることによって、守られています。

お四国を回る(お参りする)ことによって、四国遍路文化を後世に伝えていきましょう。

 

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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2012/03/25 |  こころの旅人雑記 |  , 愛媛県 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

奉納石でタイム・トラベラー

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お寺さんの参道を歩いていると目にすることの出来る、石碑

 

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新旧様々存在しますが、古いものであれば旧地籍で書かれていることが多く、

石から見て通る情報だけで、時間旅行まで楽しむことができるのです。

 

徳嶋縣那賀郡鷲式村

現在の那賀郡那賀町、21番太龍寺さんがあります。 この辺り

 

愛媛縣新居郡中萩村

現在の新居浜市、残っている地名としてはJR予讃線に中萩駅があります。 この辺り

 

鹿兒嶋市春日町

現在の鹿児島市、錦江湾に面した市街地です。 この辺り

 

鹿児島と言えば、明治初年の仏教排斥運動が特別激しかった地域でもあり、

四国内はともかく、この時代にお四国参りに来られるのは、異例とも言えます。

どのくらい昔の物か年代は特定できませんでしたが、鹿児島市の市制施行は1889年(明治22年)。

日本史では、大日本帝国憲法が発布された年、森有礼(もり ありのり)初代文部大臣 が刺殺された年。

偶然にもこの石が記す 鹿児島市春日町 は、森大臣の生誕地でもあります。

 

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高知市種嵜町

現在の高知市種崎、歩き遍路が渡し舟に乗せて頂く港がある場所。 この辺り

 

参考記事

平成24年2月28日 海の遍路道、県営渡船

 

写真によく出てくる 津呂村 とは、現在の室戸市室戸岬町津呂 この辺り

「海の駅とろむ」さんがあります。

この石碑群は24番さんでの物なので、近郷の集落の信者さん・檀家さんの物でしょう。

 

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東京府牛込区

東京府の施行が1868年(明治元年) 

牛込区の施行が1878年(明治11年)

東京市の施行が1889年(明治22年)

 

この石碑は「東京府」となっているので、

1878年から1889年の間に参詣・奉納されたことが推察できます。

現在の牛込は新宿区の一部で、 この辺り になります。

 

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北海道夕張郡由仁村

現在の北海道夕張郡由仁町。 この辺り

バラエティ番組で、町内を流れる「ヤリキレナイ川」がよく取り上げられます。

由仁村の施行は1892年(明治25年)

由仁町への昇格は1950年(昭和25年)

村から町へ移行するまでの約60年の間に参詣・奉納されたと考えられますが、

他の石碑の時代考証から揃って奉納されたものと見られ、

おそらく1900年前後の物ではなかろうかと思います。

お参りに来られたのは開拓使として北海道に渡った人、またはその子孫でしょうか。

 

一説には、戦前に大きな駐屯地があった街は、規模の大きな寺院があった。

またはその街から開拓使として、北海道に渡った者が多いと言われています。

 

明治初期の仏教排斥運動により寺領地没収、その広大な土地が学校や軍用地に。

失業した僧侶は、神官や軍属、または遠方の開拓に・・・ 

開拓使として北海道に渡った県別出身者の中で、香川県出身者数は上位にランクすると言われますが、

善通寺(寺)の弱体化と、戦前の陸軍第11師団(善通寺師管区)の進駐は、無縁ではなさそうです。

 

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徳嶋縣板野郡撫養(むや)桑島村

現在の鳴門市撫養町小桑島・大桑島として地名が残っており、JR鳴門駅が位置します。 この辺り

撫養港に上陸するルートは本四間の移動で最も古いものとされ

 

深日(ふけ・大阪府泉南郡岬町)  海路ー   由良(淡路島) ・・・陸路・・・ 福良(淡路島)  ー海路ー 撫養(徳島県鳴門市)

 

646年(天智天皇の大化の改新翌年) の開設と言われています。

その後の本四間移動の大きなルート変更である宇高航路(岡山・香川)開設が1910年(明治43年)なので、

本州から訪れる 旅人・商人・多くのお遍路さんが四国の土を踏むのは、この撫養の地でした。

 

この石碑は、どちらかと言えばお遍路さんを受け入れる側の撫養の人達が、

自らお四国を回って、参詣・奉納したものであると言えるでしょう。当時はもちろん歩いての参拝です。

 

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奈良縣吉野郡白銀村(しろかねむら)

現在の五條市西吉野町。地名としては存在しませんが、白銀郵便局にその名を残しています。

この辺り  白銀郵便局情報

 

奈良・橿原から大塔村・十津川村へ向かって、下市町から南下するのにこの県道を通ったことがありますが

山深い紀伊山地の山村らしい、静かな街並みでした。

 

余談ですが、

(旧)西吉野村と言えば、連続テレビ小説「カーネーション」ヒロイン、尾野真千子さんの出身地です。

  

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大分県南海部郡(みなみあまべぐん)上野村

現在の佐伯市弥生。地名としては存在しませんが、上野小学校にその名を残しています。

この辺り  上野小学校

 

上野村は1889年(明治22年)施行。

1956年(昭和31年)の合併でに昭和村に、1957年(昭和32年)に弥生村に改称、

1966年(昭和41年)に弥生町へ昇格。

2005年(平成17年)に佐伯市に合併。

 

この石碑の地籍が存在したのは、1889年ー1956年の間。

石の古さからして、おそらく戦前と思われます。

 

大分県であれば対岸は愛媛県であり、相応の交流もあったことから

古くからお四国参りが行われていたと考えても、不思議ではありません。

とは言え、四国へ渡る旅費を集落全体で出し合って、

それでいて信頼できる代表者を立てて、集落全体の為にお四国を回る時代。

奉納まで・・・ 信仰の力ですね。

 

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熊本縣天草郡

字が消えてしまって、市町村名がわからないのが残念。 この辺り

現在の天草郡は苓北町のみが該当するが、平成の大合併までは天草諸島全体が天草郡。

 

天草と言えば、天草四郎時貞に代表されるように、キリスト教徒が多いお土地柄。

そんな天草からお四国へ・・・ この石碑が表す時代はおそらく明治。

禁教が解かれ、キリスト教を表で信仰することが許された時代。

受難の時代を経て、隠れキリシタンは歓喜に湧いていたと想像できる。

とは言っても、いくらクリスチャンが多くても住民みんながそうではないので、

お四国の信者さんもいたと言うことですね。

 

それは長崎県の佐世保に八十八ヶ所があることからも、言えることでしょう。

参考記事

平成20年11月1日 佐世保のお大師さん 

 

 

左の石碑は、支那上海 とあります。

中国最大の都市であり、邦人の長期滞在地としても第一位の上海市。

戦前から日本資本の工場や租借地が数多く存在したことから、

四国出身者・お四国信者、その子孫の奉納が大陸からあっても、不思議ではありません。

 

 

◇◆◇◆ ◇◆

 

 

何も知らなければ通り過ぎてしまう、奉納石。

一つの地名を紐解いて行くと、このように時間旅行ができてしまうわけです。

それもこれも、四国八十八ヶ所が全国区であり、古来から多くのお四国信者さんによって

支えられているからこそですね。それぞれに楽しい、四国八十八ヶ所。

 

次代に受け継いでいきたい文化です。

 

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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2012/03/23 |  こころの旅人雑記 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

3.11。あれから1年

東日本大震災で亡くなられた方々、改めてご冥福をお祈り申し上げます。

 

本日私(野瀬)は歩き遍路の先達として、高知県室戸市を歩いておりました。

午後2時46分、歩みを止めて同行の皆様と1分間の黙祷を捧げました。

 

思えば私は去年(平成23年)の3月11日も今日と同じ高知県室戸市に居て、

歩き遍路の先達御案内。不思議な事はあるものです。

 

平成23年3月11日 東日本大震災

 

◇◆◇◆◇

 

本日の御案内を終えて、オーディオから流れるFMラジオを聞いている時、

リスナーさんの投稿の中で印象的なエピソードがありました。

「3月10日に仲の良い友達と遊ぶ約束を、行くのが面倒になったからと言う理由で、延期にしました。

 その翌日地震が起こり、友人は今も帰ってきていません。

 次に遊ぶ約束は果たせそうにありません。そのことをとても後悔しています。

 それからは、チャンスとは今、今思ったことを行動に移すようにしました。

 そしたら、なかなか、楽しいです。

 その友人は命を懸けて、私に時間の大切さと今を大切に生きると言うことを教えてくれたのだと思います。」

 

 

そういえば、地震直後はFMラジオをよく聞いていました。

 

平成23年3月12日 FMラジオのススメ

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

私自身、震災からしばらく経って津波被災地に行かせて頂きました。

一生忘れることの出来ない悲劇的な景色は、今も目に焼き付いています。

 

平成23年7月11日 津波被災地訪問・・・岩手県陸前高田市

平成23年7月12日 津波被災地訪問・・・宮城県気仙沼市

平成23年7月13日 津波被災地訪問・・・宮城県南三陸町志津川

平成23年7月14日 津波被災地訪問・・・宮城県石巻市立大川小学校

平成23年8月4日 南三陸町再訪

 

 

気持ち新たに、しっかり先達御案内に励んで参ります。

 

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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2012/03/11 |  こころの旅人雑記 |  , 東日本大震災 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

50番繁多寺の歓喜天さま

平成23年8月2日 歓喜天さまの話

平成24年2月4日 この時期の60番横峰寺へは・・・ vol.2 の姉妹記事です 

 

 

50番繁多寺さん

 

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地元では親しみを込めて「はたでらさん」と呼ばれています。

 

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本堂横には鳥居があり、神様が祀られています。その神様とは・・・

 

hantaji05.jpg  hantaji03.jpg

 

歓喜天さま

姿が描かれる機会は多くはありませんが、姿は象頭双身

夫婦和合商売繁盛など、祈願事に強い力を持つ神様です。

 

50番繁多寺さんは江戸時代に徳川家の庇護を受けて、

4代将軍家綱自ら、念持仏である歓喜天さまを祀ったと言われるのが、こちらの歓喜天堂。

(念持仏・ねんじぶつとは守り神のイメージです)

 

hantaji04.jpg

 

歓喜天さまを祀るお堂の垂れ幕や、絵馬には大根が描かれます。

大根が好物の歓喜天さまへのお願い事は、大根を我慢するので・・・」

とお願いすると、同情して頼みを聞いてくれると言われています。

 

四国八十八ヶ所霊場の歓喜天さまで最も有名なのは、86番八栗寺さん。

以前記事にさせて頂いた37番岩本寺さん、60番横峰寺さん。そして50番繁多寺さん。

他の札所・霊場にも大小様々な形でお祀りされています。

 

 

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2012/02/21 |  こころの旅人雑記 |  , 愛媛県 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

88ヶ所奥の院・與田寺

與田寺(よだじ)と読みます。

 

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香川県東かがわ市(旧大内町)にあり、県内では厄除けの寺院として

正月は大勢の参詣者で賑わいます。

 

yodaji02.jpg

 

與田寺さんは、四国八十八ヶ所総奥の院と称されます。

88番大窪寺さんを打ち終えたお遍路さん、88番は山中深くにあるため

多くのお遍路さんが国に帰るには、船が出ている港に出てこなければいけなかった。

そこで最も近かったのが與田寺さんの近く、三本松の港。そこから出航していた神戸行きの汽船が、

主に関西以東から訪れるお遍路さんにとっては便利で、重宝されていたそうです。 。

 

その船待ちの時間を利用して参詣したのが、與田寺さん。

四国八十八ヶ所を無事に回れたことをこちらのお大師さまに報告してから、乗船したそうです。

 

諸説様々あり、私はその時代に生きていたわけではなくあくまで伝え聞きなのですが、

いわゆる「八十九番札所」的なものじゃないかな、と解釈しています。

 

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とは言っても、元々四国遍路に始点・終点の定義はありません。自分が決めるものです。

3番金泉寺さんを指す道標は入口山門の横にあります。

 

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2012/02/20 |  こころの旅人雑記 |  , 香川県 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

大晦日

日本が未曾有の大災害に見舞われた平成23年。

「絆」と叫ばれた年でもありましたが、困った人に手を差し伸べ、手を取り合うこの国。

私はこの国が好きです。

 

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本年はお世話になりました。来年もこころの旅人並びに四国八十八ヶ所をよろしくお願いします。

 

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2011/12/31 |  こころの旅人雑記 |  , オフ |  コメント(0) |  トラックバック(0)

歓喜天さまの話

四国八十八ヶ所には、歓喜天さまが祀られている札所がいくつかあります。

最も有名なのは、85番八栗寺さんでしょうか。50番繁多寺さん、そして写真の37番岩本寺さん。

(他にも多数あります)

 

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「聖天さん」と呼ばれることもありますね。

全国で祀られているその殆どが秘仏で、公開されているのを見たことがありません。

 

kanki02.jpg

 

姿は象頭双身の、このような姿だそうです。

 

とても強い力を持っているため、願いを叶えてくれる一方、

非人道的なお願いをすると、罰も相当な大きさであるとか。

 

双身であることから夫婦和合であったり、商売されている方からも崇拝されています。

(高松で商売をされている方の初詣は、八栗さんに行かれる方が多いようですね)

 

お祀られているお堂には、2本の大根が描かれた垂れ幕がかかっていることがあります。

歓喜天さまは、大根が大好物です。

願掛けの際に大根を備えると、大根を絶つこととなり、大根が大好きな歓喜天さまが同情して、

いち早く願いを叶えてくれます。二股の大根、もしくは曲がった大根2本を交差させてお供えすると、尚良い。

 

とは言え、あまり易々とお願いをしない方が良さそうです。何せ、反動が強い仏さまなので。

お願い事をする際は、身体の清潔は基本として、怠ることなく勤行を。

お経を一字間違えただけでその願いは叶わず、逆に厳罰が下るとも言われてます・・・

(それくらいの厳しさと真剣さが、願掛けには必要ということでしょうね)

 

 

ここぞと言う時のお参りは、ぜひ聖天さまへ・・・

 

御真言  おん きりく ぎゃく うん そわか

 

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2011/08/02 |  こころの旅人雑記 |  , 高知県 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

四国八十八ヶ所の古いガイドブック発見

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友人が自宅の押し入れを片付けていたら、四国八十八ヶ所のガイドブックが出てきたらしい。

それは祖父が回った際に使用した物とわかり、私に見せてくれました。

 

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現在と一番の違いがあるのは、61番香園寺さんの本堂。

現在は鉄筋コンクリート製の大聖堂が本堂となっていますが、この頃は木造。

 

30番は安楽寺さん。30番札所が2つ存在していた時代。

平成初期までの納経帳を見させてもらうと、30番は安楽寺さんになっていることが、よくあります。

札所が2つ存在した時代は、どちらを回っても良いとされていたと聞きますが、

多くのは人は安楽寺さんを回っていたのでしょうか?

 

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33番雪蹊寺さんは、境内に松の木があります。

他の写真を見させてもらうと、境内に松の木が佇んでいる写真が数多く存在しました。

この頃の寺の樹木と言えば、松が定番だったのでしょうか?

 

25番津照寺さん、26番金剛頂寺さん

現在はどちらも鉄筋コンクリート製の本堂ですが、この頃は木造。

26番さんは現在の車道はなく、麓から約4kmの山道、とあります。

 

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その極めつけは、60番横峰寺さんでしょうか。現在の林道はなく、ふもとから約2時間の登りとあります。

昔は裏から登る(星が森経由と思われる)のが、メインルートだと聞いたことがあります。

 

36番青龍寺さん、現在は宇佐大橋が無料化され、難なくお寺まで行くことができますが、

橋が開通する前は対岸の宇佐から「竜の渡し」と言われる、渡船で上陸して打ち戻っていました。

宇佐大橋はもちろん、「横浪スカイライン」や「塚地トンネル」は、この時代まだなかったようです。

 

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1番付近は、現在は廃止になった国鉄の鍛冶屋原線が、現存。

5番地蔵寺さんは、駅近くのお寺さんだったわけです。

 

 

このガイドブックの初版発行年は、昭和40年!

小生、生まれる十数年前。今から50年近く前に発刊されたということです・・・

 

この本は主に車で回られる方向けに、書かれています。

当時は道の整備が不十分で、舗装されていれば良い方だったでしょう。

寺院の駐車場に着いても、境内まで歩かないといけない札所は多かったでしょうし、

前述のように山のお寺さんは、登山並に登る箇所もある。

札所に行くには、嫌でも歩き遍路をしないといけないでしょうから

「歩き遍路? 敢えてそうしなくても、歩かないといけないし」という価値観だったと想像します。

 

四国遍路に出ると言うことは、相応の心構えと覚悟を必要としました。

その苦難の見返りをご利益として授かるわけで、それが連綿と引き継がれてきた八十八ヶ所の伝統であり、

沙汰(噂)となって、全国からの巡礼者が止みませんでした。

 

今みたいに気軽・簡単に回れてしまっては、単なる観光に、非巡礼化・・・そんな危惧があります。

 

 

昔の遍路には遠く及ばないものの、苦難が待ち受ける歩き遍路。

それは「苦難の見返りをご利益として授かる」という、八十八ヶ所の伝統を受け継ぐ巡礼方法でもあります。

守って行きたいですね、四国八十八ヶ所・遍路文化。

 

 

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2011/06/01 |  こころの旅人雑記 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

お地蔵様の話

お寺はもちろん、路傍で見ることの出来る、我々に最も馴染みのある、仏様。

 

CIMG1914.JPG

 

子どもの守り神としてお祀りされている姿も、よく目にすることができます。

 

 

仏教の世界では、

幼くして亡くなった子どもは、親に恩を返せぬまま先立った事が罪と見なされ、地獄に墜ちて鬼の虐待に遭う。

それを見かねたお地蔵様が地獄に現れ、逃げ回る子ども達を救済するという話。

 

お地蔵様に水をかける行為は、(子どもが墜ちる)地獄に降る雨は、

地面に落ちてくるまでに紅蓮の炎に巻かれ蒸発してしまい、飲むことができない。

仏の御加護を受けたお地蔵様であれば、地獄でも炎に巻かれることはなく、

子ども達の元に訪れ、無事に水を届けることができる。

 

 

その昔、食べるのも大変だった時代は、子どもが亡くなることが日常的だったと言います。

例えば、お寺の過去帳に記載されているのは、半数以上が嬰児のものと聞いたことがあります。

 

子を亡くす親の気持ちは、今も昔も同じはず。

そこで、親の気持ちを慰めるために、お地蔵様の信仰が芽生えたのでしょう。

 

八十八ヶ所を回っていると、御本尊としての地蔵菩薩、水子供養のお地蔵様、目治しのお地蔵様・・・

数多くのお地蔵様と会うことができます。

 

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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2011/05/09 |  こころの旅人雑記 |  , 愛媛県 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

FMラジオのススメ

広島に日帰り主張でした。

帰りの車内でFMラジオをききながら、緩やかに帰っていましたが・・・

 

応援メッセージ、リクエスト曲、

音声だけのお知らせながら、とても勇気付けられます。

被災していない私でさえ、元気をもらうことができました。

 

お遍路を回る元気な体があって、周囲家族の協力があって、

ご飯食べて、風呂入って、健やかに寝て・・・、そして帰る家があって。自分は幸せです。

今回の震災によって、普段の生活では当たり前にできることができなくなっている人達が大勢いらっしゃいます。

 

幸せって、意外と身近に転がっているんですね。そのことに若干気付くことができた気がします。

 

その幸せを少し、ほんの僅かで良いから、被災された方々に還元していきたい。

自分でもできる支援。今、企てています。

 

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達 / 四国六番安楽寺出家得度  野瀬照山

 

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2011/03/12 |  こころの旅人雑記 |  , 東日本大震災 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

東日本大震災

発生当時、私は高知県の太平洋岸・室戸岬に居ました。

幸い、お参り or 歩行中ではなかったので、 被害はありません。

国道55号沿いで津波警報が盛んに流れているのを耳にしました。

 

でも、本当の被害の状況を知ったのは帰宅してテレビを点けてから。

平成の時代に、これほどの災害が起きるものかと、愕然としました。

未曾有の大災害に、一人でも被害者が出ないよう、祈るばかりです。

2011/03/11 |  こころの旅人雑記 |  , 東日本大震災 |  , 高知県 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

巡拝スタッフ ミーティング

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本日歩き遍路スタッフとランチミーティングを開催。

其々の先達・添乗員のおすすめコースや現在歩行困難なコース等の情報交換!!

最新の遍路道事情を共有する事で、より良い案内を提供できればと思います。

今後も定期的に開催予定。

 

 

※当社でなにかとお世話になっている”KOKOPELLI”にて

 

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文 : 四国八十八ヶ所霊場会公認先達   堀 健二

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2011/02/28 |  こころの旅人雑記 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

昭和60年代当時のお遍路ツアーパンフレット

資料を整理していて、過去のお遍路ツアーパンフレットを見つけました。

昭和60年代のものだと思われますが、ジャンボタクシーで巡るお遍路ツアーが紹介されていました。

昭和の香りと、歴史を感じさせるデザインです。

四国へんろパンフレット

四国八十八ヶ所の歴史からすると大した事はないのですが、当社も長く四国八十八ヶ所に係らせて頂き、今もお遍路さんのお世話をさせて頂けていることに感謝の気持ちがこみあげてきました。これからも、この素晴らしいお遍路文化をより多くの方々にお伝え・お届けできればと思いました。

2010/10/30 |  こころの旅人雑記 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

へんろ笠タクシー

へんろ笠タクシー

「こころの旅人」と当社のグループ会社「コトバスタクシー」が作ったお遍路専用タクシー、その名も『へんろ笠タクシー(商標登録申請・出願番号43099号)』です。拘りは行灯(あんどん)の代わりにドーンと乗っかるへんろ笠とナンバープレートの88番。ご覧のとおり、札所との相性もバッチリです!

このタクシーは決して賑やかし的な車ではありません。乗務するドライバーの知識・サービスのレベルにもトコトンこだわっております。例えばテレビで取材頂いた試験の様子を下記よりご覧ください。

 

『コトバスブログ 今日はNHK”へんろ笠タクシー”の試験を取材中!!』

http://ameblo.jp/kotobus/entry-10677479773.html

 

お客様を安全にご案内する運転技術はもちろん、接客マナー、何よりお遍路に関する豊富な知識こそが満足度の高い「こころに残る巡拝旅行」につながると考えております。お車のみでもご利用頂けますし、貸切ツアーの利用車両としてもご指名頂けます。ぜひご利用をお待ち致しております。

ちなみにブログに登場している矢野さんは若くて人柄も良く、私自身もとても大好きな運転手さんです。

2010/10/19 |  こころの旅人雑記 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

お遍路ツアーのパンフレット

こころの旅人でご紹介のツアーコースは、パンフレット(又はチラシ)もご用意致しております。

 

このパンフレットを作る作業ですが、「お客様にとって見やすい」「手に取って頂きやすい」ものにしたいと考えて、毎回こだわって作成致しております。

■これが最新版のパンフレット。お客様に「スタッフの顔」が見えるように、またツアーの雰囲気が伝わる事を重視して作りました。(写真は全てオリジナル!)

お遍路パンフレット

■前回のパンフレット。お遍路Q&Aを用意し、初めての方でも四国88ヶ所の事を知ることが出来るように工夫しました。

お遍路パンフレット

■さらにその前。「萌え」イラストを使用するという、斬新なデザインでインパクト大!

お遍路パンフレット

気が早いと思うかもしれませんが、既に次回パンフレットの構想を練っております。次はどんなものになるかな?

2010/09/08 |  こころの旅人雑記 |  コメント(0) |  トラックバック(0)

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